風のごはん

心の整理。

アイドルと政治に思うこと

 

私はアイドルが好きです。

この「好き」と言う気持ちも、多くの人たちに好かれるアイドルの「魅力」を他の何者にも利用されたくはないし、アイドル本人にでさえも利用して欲しくはないと思っています。殊、主義主張や政治に関しては。

 

常々、「好き」と言う気持ちは余りにも純粋無垢で、ときに盲目になり周りが見えなくなる可能性を孕んだ、危なっかしいものと思っています。「好き」という気持ちの力は良くも悪くもとても強くて、プラスに働くこともあれば、知らず知らずのうちに利用されてしまうこともあるのが現実です。そして私は絶対にこの「好き」という純粋な気持ちを他の何にも穢されたくないはないし、利用されてたまるものか、と思います。

 

具体的になんだかなぁと引っかかった最も古い記憶は嵐のタイアップ事だったような記憶があります。そのときにはまだファンではなかったけど、アイドルという影響力を持った人たちが政治と近づくのはいかがなものかと、子供ながらに少し気持ち悪さを感じたように憶えています。まぁ子供なので人気者の好感度の高さにあやかって自分たちの好感度まで上げようとしてない?みたいな気持ちがあってのことですが。

 

今現在、関西ジャニーズは関西万博に向けて、大阪府とのお仕事の機会が増えつつあります。ジャニーズは表立って政治的な主張を口にすることはないし、するべきでないという会社の方針でもあるだろうしそこまで過敏になる必要は無いかもしれないですが、私の「好き」を、アイドルが人々を惹きつける「力」を知らない間に利用されるようなことがないように、私も、ファンの皆様も、アイドルの皆様も、気をつけて欲しいなと思いながら過ごしています。

 

エンターテインメントは政治に決して利用されてはならないし、利用されるべきじゃないと思います。それはエンタメが人々の心を掴む圧倒的な力を持つものであるからこそ。

そしてこの前提は、ファンだけでなくアイドル、事務所側も含めたエンターテインメントを愛する者たちがきちんと気をつけて行かねばいけないものだと思っています。

エンターテインメントがエンターテインメントであり続けるためには、俗世的な政治等に振り回されないよう、芯を持って高くあり続ける努力が必要だし、受け手である私達も都合よく利用されないために、今起きている問題を多角的に理解すること、自分の考えを持つとまでは行かずとも、全てを鵜呑みにせずに自分で一度考えることが出来るようになることが必要なのではないかと思います。完璧には出来ずともそういう気持ちを頭の片隅に置いておくことが、最悪の事態を避けるために欠かせないのではないでしょうか。

 

 

と、ここまではまだ導入で、ここからいよいよ本題に入ります。

 

皆さんは、BTSのことどう思っていますか?思っていましたか?

 

私自身は、正直苦手でした。まだ防弾少年団との呼ばれ方が主流だった頃の記憶。名前のイメージが少々物騒なのも相まってかと思いますが、定期的に反日だ何だと騒がれていたのが理由。諸々が尾を引いて、未だにうちの両親は彼らの事をあまりよく思っていません。

 

でもね、今日の私はどうやらその彼ら 7人を好きになってしまったようなので、今まで当事者として考えてなかったことを考えねばならなくなりました。

そもそもオタクをする上での信条として、気に食わないなら文句を言う前に離れる、距離を置くべき。とは思っています。ただ好きになってしまった、そして手放すには惜しいと思う以上、何処かで上手く折り合いをつけながらやっていく他ないので、私、絶賛考え中です。お付き合いいただけると幸いです。

 

 

日本と韓国の関係、特に政治的な側面については、太平洋戦争まで遡る必要がありますが、私にはそこをきちんと多角的に学び直す余裕はなく、申し訳ない限りです。

ただこの歴史の認識に関しては2つの国の間で大きな違いがあるとは思います。そしてその根本の違いは私が生きているうちにどうにかなることはきっとない。私はどちらの主張が100%合ってるとも間違ってるとも思わないけど、ある主張に対して自分で考える力、時に疑う力がつく前の段階でその国で正統とされている戦争教育を受けて、身体に染み込んでしまう以上、この先何十年経っても共通認識が出来る日は来ないと思います。

 

一方でエンタメや食事を含めた文化的側面では、両国の距離は近づきつつあります。

両国の相互理解というおいて、架け橋になりうると言う点ではやはり無視できないし、上手に使えるのであればそうなって欲しいけれど、やはり受けてきた教育の根本が違うので、難しいところもあるなぁという印象を感じずにはいられません。時々うーん…となることは避けられないんだと思う。(基本的に韓国きらーい!というスタンスのうちの母も、たまに韓ドラ見てたりはするので文化、エンタメの力はすごい)

 

日本で生まれ育って教育を受けた私としては、8月15日は楽しい日ではなくて、戦争の恐ろしさとか失った多くの命とか、戦時中の異常さとか、色々なことを振り返って苦しくて辛くなる日でした。ハレのケの概念でいうとケの認識。

一方で韓国で過ごして教育を受けた人としては光復節という独立記念日で、お祝いの日なのかなという印象がある。多分どちらかというとハレの日だったりするのでしょうか。

同じ日に対するハレとケの認識が反対となると、どうしても受け入れ難いと感じでも仕方がないと思います。でも、それがちょっと苦しかったりもするんです。好きではあれど、一生分かり合えないんだろうなと思うので。

 

日本に比べて韓国の芸能界は政治との関係が深いらしいとはなんとなく理解していますが、私はその前提すらあまり受け入れられていません。

序盤に述べたように私はアイドルを含め、エンターテインメントは独立した存在であるべきだと思っているからです。

また、韓国のアイドルはSNSが発達していて、(ジャニーズも徐々に取り入れ始めてはいますが)個人としての表現の機会が多い分、言葉の端々に各々の歴史的、政治的思考を感じ取れてしまったり、特にはそのなんとも言えない側面だけを切り取られることもあると思います。

 

日本の報道を目にする機会の多い私としては韓国政府は支持率が下がると反日に動くとか、次の政権は反日だ、親日だとか、政府からの人民心理のコントロール手段として日本をどう扱うのかが一つの要素だったりするのかなとは思ってしまっています。

また、韓国の「国」としては国際的な立ち位置を高める為にも、世界各国で認められ始めているエンタメをまた一つの手段として使いたいのではないかという意見を目にしたり、記事を読んだりしたこともあります。

そのような記事を読んでいた頃としては、かといって自分は韓国のエンタメの消費者、当事者ではないので、エンタメを政治手段にされることに対しては不信感を抱きつつも、特に自身には影響なく過ごしていました。

が、どうやらそうも言っていられなくなったのでこんなにモヤモヤ考えている訳です。

なんなら好きになったが最後、この記事で書き連ねているような葛藤を抱くことになるとわかっていたからこそ、韓国の文化的側面に近づこうとしていなかったとも言えるかもしれません。

 

あ〜〜〜なんで好きになっちゃったかなぁ!!!

 

ファンをする上では、こういった根本の違い、政治的側面には目を瞑ることもできるし、そうしていくべき、そうしないと実際応援していけないと思っています。基本的には。

 

それでも「好き」の対象には一点の曇りもなく「好き」と言いたいので、そうもできない今、どこか苦しくも思っています。

 

好きになって数ヶ月の私の印象としては、どの国に住んでいるとしても、何を信条としているとしても関係なく、彼らは全てのファンをARMYと呼ぶ人達を愛してくれているとは思います。ここはきちんと信じられている。

 

アイドルとファンの話に特化せずとも、例えば大学には韓国からの留学生も中国からの留学生もいて、対個人としてどの国の人だからと言う点で感じ方が変わったり、態度を変えたりはし無いと思います。でも、その友人たちと政治的な話や、戦争教育についてまでは話しては来なかった。それは私が同じ日本人の友達と戦争の話をわざわざするような機会がなかったのと同じではあるのだけれど、歴史認識についてもし話をした時には、乖離があって不思議でないと思います。ただ、友人とは話し合ったり意見を交換したり出来る対等関係にあって、各々が小さい頃から教えられてきて、真実と思っている考え方について話し合うことができます。

 

しかし、対アイドルであれば、話し合ったり意見交換したりすることはできず、一方的に受け取るだけになってしまう。

更にファンとしては「好き」という感情を人質に取られているから、受け入れるか、密かに傷つきながらも折り合いをつけていくことしか出来ない。わざわざ好きな人を傷つけるファンは普通いないと思うので、明らかにパワーバランスとしてファンはいつも弱い。

アイドル側もアイドル側で、根本が違うファンが、傷つく可能性に気づくのは難しいだろうし、そこまで気をつける必要があるのかという考え方もある。

ただね、お互いに好き同士ではあるのに、不意に傷ついたりひっかかったりすることがあって、しかもそれは簡単に解決できることではなくて、どちらかが我慢して折り合いを付けないといけないという事実が切ないなと、思うことがあるのです。

 

また。彼らは、彼ら自身が築いた影響力や魅力を国のために使うこと、あるいは使われることにあまり抵抗がないのかもしれません。育ってきた環境的にも、国民性的にも。

でもそれは、いち隣国のファンとしてはちょっと複雑。

彼らの事は好きだし可愛くて仕方ないし元気も貰ってる。個人個人に対してはなんの引っ掛かりもないけど、その背景に国や政治を感じた時に、私はどうしても一歩引きたくなるのです。

ジャニーズが国内の政治的側面に触れるのが嫌なのと同じ類のものと思うけれど。

 

ただ、そう複雑な気持ちになるきっかけが多いからこそ、悩ましいし苦しいと思っています。

 

見なきゃいいのにね、YouTubeで過去のそういうゴタゴタをまとめたやつとか、そのコメント欄とか見たんです。気になっちゃって。

好きなものに棘のある言葉を投げられることも、好きな人にウッてなるような事をされていたと知ることも(もちろんその情報が100%正とも思わないけど、そう捉えられうる事があったり、他人にそう捉えられていたりすることも、それで彼らまた傷つく事があるかもしれないことも)しんどい。

好きな人達には真綿に包まれて幸せに生きていて欲しいし、勿論こっちもただ幸せでいたいので。

 

とにかく国を跨ぐと何倍もファンとしてのスタンスが難しいなと痛感しています。

ただ顔を見たら元気になるし、仲良さそうにしているのを見るのも好きで、今この好きを手放すつもりはありません。

でも、真剣にこれを考え始めたが最後、水に落ちた絵の具の色がどんどん広がっていくようにあれもこれも気になって、今はただ真っ直ぐに、純粋無垢真っ白な気持ちで見る事ができなくて悩んでいます。

 

私からするとそういう政治的側面をアイドルから感じない事が1番だし、そうあって欲しいけど、どうやらそれが無理そうな人たちを好きになってしまったので、どうにかこうにかやらんとなぁと思っています。

 

本当はこんなん考えずにオタク出来ればいいのにね。

 

なんかアドバイスあったらください。